背番号1 ~白球にのせた恋心~

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   日曜日…


   今日は野球だ。


   私たちが練習しているグランドは


   家から山一つ越えたところにあり、


   自転車で30分かかる。


   
   いつも通りの時間に弟とともに自転車に乗り、


   いつも通り登り坂を越えて、グランドにつく。


   いつも通りに挨拶してグランドに入る。

 
  「あれっ?」


  〈ねーちゃんあれだれー?〉


   私たちが足を止めたのは、いつも通りのベンチに


   いつも通りでない人が腰かけていたからだ。





   
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