散る頃に咲く花~藤堂平助~

新八っつぁんと左之さんの叫び声がだんだん遠くなる。

遠くなる。遠くなる。

一足先に、行くぜ。

皆は、生きたい分生きろよ。

俺のところに来たときは、あの世の事いっぱい教えてやるからよ。

それまで俺も、ゆっくり一人で酒でも飲みながら待ってるからよ。

そうして俺の意識はぷつりと途切れた。
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