きみの声を聞かせて



え?お母さん……?



この人、本当のお母さんなの?っていうくらい、目は冷たい目をしていて



とてもじゃないけど……いつものお母さんには見えなかった。



「だから学校でも、今日は近所にだって障害者呼ばわりされるのよ!



それに前の学校でだって本当は夏帆が何か気に障ることをお友達にしたからいじめられたんじゃないの!



夏帆がいくらバスケが上手くたって、それだけが原因で転校をさせるわけがないじゃない!」



お母さん……心の中ではいつもそう思ってたの?



いつもこれは夏帆のせいじゃないよ、たまたま行った高校に運がなかっただけよって



優しく諭してくれてたのにそれも嘘だったの……?



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