蓮月~ハヅキ~
その子は、花が咲くように笑ってた。




うん、比喩表現ね。でもそれだけ可愛いんだよ!!
もう、同じ性別(?)としてこの世に存在してるのが嫌になる位可愛い。



嗚呼…神様は何時だって不公平なんだね。




「やべぇ…俺もうダメだ。」


「俺…もだ。」


「はげど。」



ふいに後ろの方が煩くなり、振り向いたら、男子一同が鼻を押さえて踞っていた。




ヤバい、蹴り飛ばしたい。しかも、最後の言った奴1番蹴り飛ばしたい。



あ、゙はげど″ってゆうのは、激しく同意の略ね?まあ、知ってるか。




てゆうか――

「いつまで悶えてんだカス共。早く起き上がれや。」



































―ハッ!!や、やってしまった。心の声が出てしまった。



あたしの衝撃的な発言に皆ポカーンとしている。



そりゃそうだよね。だってあたし、大人しい系女子だもんね。自分で言うのもなんだけどさ。



…嗚呼、終わったな。あたしの高校Life。僅か1日で終了するなんて。



救いを求め、京香を見たら爆笑してた。



――よし、後で殴ろう。



そう決め、にーっこり微笑み返すと、とたんに顔を真っ青にする京香。



残念だけど、もう遅いんだな。君の罪はとても重いんだよ。




京香にだけ微笑んだのに、京香の周りの女子が「ひっ…!」と悲鳴をあげて、後退りした。



何これ、めっちゃ傷つくわ。
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