eternal Lovers
「…はい。」
津川さんはすごく優しい人だなあってつくづく思ってしまった。
こんなあたしなんかのために真剣な目をしてくれる。
待っててくれるだけじゃなくて、一緒に歩いてくれる。
だから好きになってるんだろうな、あたし。
「あの…さ。」
「はい。」
「俺たち、付き合うってことでいいんだよね?」
「へえっ?」
津川さんの不思議な発言に思わず素っ頓狂な声を出してしまった。
「今までの、なんだったんですか?」
「いや、あの、なんかよくわかんなくて…」
「え、もしかして…初めて…なんですか?」
「告白された事はあるけど、自分でこんなに好きになったのは初めて…。」
「…ふふふっ。」
「な、なんだよ!!」
「いや、一緒だなあ…って思って。実はあたしも初めてなんです。彼氏。」
「そうなの?」
「はい。」
「絶対付き合ったことあるって思ってたよ~!」
「いや、全然ないです。でも、なんか一緒で嬉しいです!」
あたしたちはちいさな共通点を見つけて笑いあった。
こんなことでも嬉しいって、素敵だな。
胸の奥がキュ~ってして、見える景色が輝いて見えるようだった。