Kiss of a shock ~涙と~
まざまざと甦る記憶。


揺さぶり起こされた眠らせておいた方が良いに決まっている思い出に


思わず涙が溢れ出した。


万理香は声を詰まらせて、電話口の向こうにいる相手に話しを続けた。


「・・・感謝してます。」


あの時、死ぬはずだった万理香をすんでのところで救って、


そして、父の遺した1000万円近い借金を肩代わりし親代わりになって育ててくれた。


父の古い友人だという、それだけの理由で。
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