Kiss of a shock ~涙と~
恨んでも良いんだ


憎まれても、かまわない


お前のこれからの全てを奪う、その罪を


どうやっても償うことなどできない


父は、涙を零して、眠りに付いた「ふり」をした愛娘の額に口付けた。


可愛い可愛いこの子が、苦しむことがないように


穏やかにこの娘が、最期を迎えることができるように


祈りながら、眠り薬を噛み砕いて飲み込んだ。


万理香は薄れゆく意識の中で、父と母の姿を見つめていた。


何も怖くない。


一人じゃ・・・ないから。


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