Kiss of a shock ~涙と~
気が、動転してる。


時間の経過が、まったく記憶にない。


「万理香ちゃん?」


もう一度声をかけられて、万理香はハッとして声を返した。


「聞こえてる。」


聞こえてる―。


頭の中で、そう繰り返してためらいながら、玄関のノブに手を伸ばした。


どうしよう・・・。


「万理香ちゃん。」


万理香は、ぐっとノブを握り締めた。


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