Kiss of a shock ~涙と~


自分の中にひた隠しにしていたドロドロとした汚泥にまみれた嫉妬心が溢れてくるのが分かる。


あの人は、私のものだ。


私にしか、健二を理解することはできない。


健二の心を、理解できるのは・・・私しかいない。


直人を探すよう命じた彼の言葉に従って、陣内は直人が韓国にいることを掴んだ。


どうやら、貿易行を営んでいて、金もそこそこ儲けているようだった。


お金に困っている、ということはなさそう。


加えてどこか健二にも似たあのイケメンぶり、女にも困ったことはなさそうね。


手帳を開いて、珈琲の入った紙コップを手に取った。


あんなに好い男たちが、そろって田舎臭い小娘に惹かれてるなんて・・・、みんな目が悪いんじゃないの?


そう考えて嘲笑を浮かべる。


それとも、これまでにはいなかったタイプ、だからって珍しさから興味本位で欲しがってる、ってところかしら。


それなら、頷けないでもないけれど。
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