Kiss of a shock ~涙と~
「ごめんなさい、怒った?」


そう言って、陣内は色っぽい笑みを浮かべた。


なるほど・・・。


直人は、微笑を浮かべてグラスを傾けた。


「健二の女が、俺に何の用だ?」


「あら・・・私、秘書だって言いましたけど?」


「・・・ああ、はいはい。」


適当にあしらって煙草をふかした。


「ふふ・・・、万理香ちゃんのこと、フっちゃったのね。」


何も答えない直人の横顔を見つめて言葉を続ける。


「どうして?健二さんに遠慮でもした?」


・・・


健二じゃないけれど、その目・・・いじめたくなる。


「好きなんでしょ?抱かなかった理由は?」


伏せたまつげの長さを見つめて、微笑して続けた。


「あんまり幼くて、立たなかった?」
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