Kiss of a shock ~涙と~
祖父は直人の正面に回り、声を震わせて問いかけた。


「何があったんだ・・・?」


「・・・分かってた。」


知って、いたんだ。


いつか、こんな日が来るってことを。


けれど、もしかすると、いつまでも無知な子供のふりをして


健二と一緒にいることができるのではないかと・・・そう思っていた。


「あいつと俺とでは、住むセカイが違うんだ・・・。」


直人は自嘲するように微笑んで言った。
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