Kiss of a shock ~涙と~
びっくりした。


まさか、真後ろにいるなんて思わなかったから。


しかも、なんか綺っ麗な女の人と一緒だ。


万理香は自分の身なりを一巡して起立して言った。


「あ、久しぶり!えっと、尾山さん・・・?」


健二は軽やかな笑みを浮かべて答えた。


「何、気ぃ使ってんだよ。いつもどおり健二くんで良いよ。」


万理香は頭をかいて微笑み返した。


「ああ、こいつ俺の秘書の陣内。」


そう説明を受けるとショートカットの美人は品良く微笑んだ。


「陣内佳織と申します。」


「あ、どうも。」


「さ、入ろうぜ。」


俺もう腹ペコ、そう言って、まるで自然なことのように店の扉を陣内さんに開けるよう促した。

< 49 / 347 >

この作品をシェア

pagetop