Kiss of a shock ~涙と~
「お手紙よ。」


手紙…にしては、分厚いけれど。


万理香は首を振って答えた。


「受け取れません。」


「そう?」


あっさり諦めたように言うと、再び新しい煙草に火をつける。


「あなたの意思が固いってことは私からも言っておくわ。」


吐き出した煙を見遣り、万理香に視線を戻す。


「きっと残念がるでしょうけど。」


「…すみません。」


「いいのよ、仕方ない事だし。ごめんなさいね、用事はなかった?邪魔しなかったかしら。」
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