紅色に染まる秘密の恋(休筆中)

2人揃ったのを確認した課長は

私達がそれぞれが提出した原案を

目の前に突き返した。


そして

『…やり直しだ!!
こんな企画書が通るワケないだろ!!
お前達はこの間の打ち合わせで
一体何を聞いてたんだ!!』

と、私達に言葉のカミナリを落とした。


案の定、オフィス内はシーンとなり

皆の視線がこちらに注がれた。


「『…すいませんでした!!』」

叱られた私達は慌てて頭を下げた。


しかし、課長は私達を睨みつけると

『…謝罪は誰にでも出来るんだよ!!
俺はプロセスと結果を出せって
いつも言ってるだろ!!
お前達はこれで何度めだ!!
いつまでも新人気分でいるな!!』

と、一息私達に怒鳴った後

『はぁっ…。』と

課長はため息を吐くと

『…坂口、お前は下がれ。
もう一度赤羽にコツを聞いて
明日までにやり直せ!!』

と言ってまずは坂口君だけを戻らせた。


『…しっ、失礼します!!』

慌てて坂口君は

突き返された企画書を持って

赤羽優雅(あかばね ゆうが)主任の

デスクへと行った。

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