紅色に染まる秘密の恋(休筆中)
『……紅、そんな事で謝るな。
それに、メシなら心配するな。
そのビニール袋の中見てみろよ。』
りとさんはそう言って
テーブルに置かれていたビニール袋に
視線を向けながら顎で示した。
私もビニール袋に視線を向けて
ビニール袋に書かれた
お店のロゴマークを見た途端
「……あっ、あれは!!」
私は思わず声をあげた。
それは私がたまに買いに行く
大好きなお惣菜屋さんの袋だった。
『…紅、あの店好きだろ?
さっき帰りに買って来た。
紅がこの間美味いと言ってた
エビ唐とサラダは残ってたし
だし巻きはオマケで貰った。
…お前も今日は大変だったから
こんな日は無理に頑張らなくていい。
折角だから、魚と味噌汁は食うけど
後はそれを適当に並べとけ。』
りとさんはそう言って
ネクタイをさらに緩めながら
『着替えてくる。』と言った。
「……あの…嬉しい…です。
りとさん…ありがとうございます。」
彼の気遣いにお礼を言うと
『……あぁ。』
彼はフッと口角を上げて背を向けると
リビングから出て行った。