紅色に染まる秘密の恋(休筆中)
「……ご、ごめんなさい。
そんなつもりじゃ…なかっ…。」
そう謝りかけた時
『……謝るな…余計な心配するな。
勿論『一緒に行く』に決まってるだろ?』
りとさんがそう言って
椅子から立ち上がった。
ビクッと肩が震える私に
『…あっ、悪い。』
と彼は少し謝った後
『…克之先生は紅にとって
たった一人の、一生大事な『父親』で
俺にとっても一生大切な『恩師』だ。
墓前にちゃんと顔見せてやらねえと
先生も安心出来ねえだろう?』
そう話しながら私の隣で
見下ろすように立った彼は
『…俺は紅の『保護者』だ。
お前が一人前になる姿と成長を
先生の代わりに見届けていくと
お前を引き取る時に俺は
先生の墓前に誓ってるし
俺とお前は『家族』だから
余計な気を遣う必要はねえよ。
何でも相談していいから
付き纏われていた事も仕事の事も…。
……一人で抱え込んで悩むな。』
そう言ってさっきより柔らかく微笑むと
テーブルに残っていた二人分の食器を
『…俺が片付けてやるよ。』
と言いながらシンクへ運び始めた。