紅色に染まる秘密の恋(休筆中)

「……ご、ごめんなさい。
そんなつもりじゃ…なかっ…。」

そう謝りかけた時

『……謝るな…余計な心配するな。
勿論『一緒に行く』に決まってるだろ?』

りとさんがそう言って

椅子から立ち上がった。


ビクッと肩が震える私に

『…あっ、悪い。』

と彼は少し謝った後

『…克之先生は紅にとって
たった一人の、一生大事な『父親』で
俺にとっても一生大切な『恩師』だ。
墓前にちゃんと顔見せてやらねえと
先生も安心出来ねえだろう?』

そう話しながら私の隣で

見下ろすように立った彼は

『…俺は紅の『保護者』だ。
お前が一人前になる姿と成長を
先生の代わりに見届けていくと
お前を引き取る時に俺は
先生の墓前に誓ってるし
俺とお前は『家族』だから
余計な気を遣う必要はねえよ。
何でも相談していいから
付き纏われていた事も仕事の事も…。
……一人で抱え込んで悩むな。』

そう言ってさっきより柔らかく微笑むと

テーブルに残っていた二人分の食器を

『…俺が片付けてやるよ。』

と言いながらシンクへ運び始めた。






< 43 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop