紅色に染まる秘密の恋(休筆中)
『…なるほどな…そう言う事か。』
私の話を聞いたりとさんは暫く考えた後
『…あくまで俺の予想だけど、聞くか?』
と、彼は私の方に視線を向けた。
「…うん、聞きたい…なあに?
りとお兄ちゃん…教えて。」
私は彼の話を早く知りたくて
お弁当の容器に蓋をして横に置くと
彼の方をジッと見ると
『…わかった。
なるべくわかるように話してやるけど。
…昔、俺や菊地原が
初めて先生のクラスの教え子になった時
先生が自己紹介で
お前の母親の自慢話をしてたんだよ。』
と、彼は
視線を前に向き直して話し始めた。
「…自慢話?…どんな?」
私が聞き返すと
『…先生とお前の母親が
高校の同級生だった事とか
先生がお前の母親の事に片想いしていて
同じクラスになれて嬉しかった事とか
話しかけるだけでも緊張した事とか
卒業前に告白したけど
振られて実らなくてショックだった事や
それでも忘れられなくて
大学生になって同窓会で会えた時
凄く嬉しかった事とかを
先生は話してくれたんだ。』
彼はその時の父の話を思い出したのか
少しクスッと笑った。
