学祭探偵ゲーム
「おいおいそれってあのバカ女じゃん!!どうすんだよ!!」
第二音楽室の前まで来ると誰かの話し声が聞こえてきた
...この声川上君の声じゃないよね?
バカ女って誰だろ
「ちょっと音佳?奈々ちゃんの悪口は許さないよ♡」
私かい!!
音佳って中村君?それにこの語尾に♡つけるしゃべり方は麻雨君?
ガラっ
「みんな来てたの?」
「「「「!?」」」」
私が第二音楽室に入るとみんなまるでツチノコでも見たような顔をした
な、なによ...
こんな美少女が入ってきたんだから歓声の一つや二つくらい
「よ、よくきたね奈々ちゅぁん♡」
「麻雨くんさっき私の話してたよねなんの話?」
「えぇ~奈々ちゃんがかわいいって話♡」
嘘だ。
演劇部なだけあってとても自然だけど
先ほどの会話からするとそんな話ではなかった...
「そんなことより奈々ちゃんこそなんで学校にいるの?今日は学校お休みだよ♡」
「それはみんなも一緒だよねなんでこんなとこにいるの」
「ぇ...」
私の鋭い返しに麻雨君の演技スマイルが崩れる
「私最初から見てたから、みんながケータイ見ながら私の話してたの嘘つくなんて最低」
「...!?」
と、いうのは嘘★
窓越しに見えた川上君はケータイを見ていた
私が入ってきたときみんなが何かを隠した
そして今川上君はケータイを持っていない
浅はかな推理だけど当たってれば何を話していたのか聞き出せる!!
当たれ!!
「...ふぅ まいったなぁ♡」
よっしゃ!!!
「僕らが見ていたのはコレ」
...え?
見せてきたスマホに目が釘付けになる
「...なにこれ」