女神様
ある日の夜、ふと私は夜空を見上げた。神様って本当に居るのか。
その時、どこからか声がした。可愛らしい女の人の声が。
「ここにいますよ。」
「神様。」
「そうです。あなたの後ろに」
私は、後ろを見た。すると、可愛らしい女の人がたっていた。背中には、羽がついていて、私に微笑む。
「貴方の後ろに何時もいますよ」
「何故姿を見せたのですか」
「貴方が余りにも、神様を信じていなかったので」
「これから、その証拠をお見せします。」
「貴方が女神様助けてって心の中でさけべば私が助けてあげましょう。」
私は、うなずいた。
「これからは、貴方にだけ私が見えるようにいたします。」
何だかこれから、色々なことが起きそうな予感がした。びっくりして、私は、ただうなずくことしか、出来なかった。
次の朝、学校に向かう途中、私は事故にあった。横断歩道を渡る瞬間、車が飛び出してきた。
「キャー」
「助けて女神様。」
私は、心の中で叫んだ。
すると何かに体が包まれた。
私は、一瞬気を失ってしまった。
目が覚めると、皆の心配そうな声がした。
気がつくと私は病院のベットにいた。
「大丈夫。」
お母さんの声がした。
「私はいったい。」
「貴方学校に行く途中に車にはねられたのよ。」
「何処も痛くないよ」
「不思議なことがあるもんよね。はねられたのになんともないなんて。」
「神様が貴方のことを守ってくださったんよ」
「はっ!」
私は一瞬横を見た。羽がボロボロになった女神様が私に微笑んだ。
「良かった。無事で。」
「女神様有り難うございます。」
「これで私の存在信じて貰えたかしらね」
私はうなずいた。本当に女神様はいるんだと。
あの出来事以来、私の人生は、変わった。
自分には、女神様がついてることを、知った日から私は変わった。
ある日の夕方、私には、好きな人がいた。
その人は、一つ歳上で皆の憧れの先輩だった。背が高く、優しい顔で笑顔が素敵な人だった。私は、先輩の笑顔で癒される。そんな毎日だった。
ある時、女神様が私に言った。
「キューピットは無理よ。」
「えっ!」
「貴方の考えてることは検討がつくわ」
「えへっ」
「私は貴方がピンチの時しか役にたてないの」
私はがっかりした。だって私が助けてってねがえば女神様が助けてくれるそう思ってたから。
「恋のことは、自分で解決して」
悲しそうに女神様は言った。
どうしてだろう、何か何時もと違う女神様の表情。私は女神様に言った。
「女神様。どうしたんですか。」
「何でもないわよ。」
そう言って女神様が黙りこんでしまった。
次の日も、その次日も、女神様は、姿すら見せなくなってしまった。
「女神様、、、。」
私はどうしていいかわからなかった。
何日も過ぎて、私は大好きな先輩と、話をする機会ができた。
「君は、確か2年生だよね。」
「はい。そうです。」
「何か前に会ったきがする。」
「えっ!」
「何処で会ったかは解らないけど。」
「そうなんですか。」
「、、、。」
その後の何分かは、ちんもくだった。
私は、照れながら先輩に言った。
「今度、どっかに遊びにいきませんか。」
「いいよ。色々話そう。」
先輩は笑顔でそういった。私は心臓が止まるくらいドキドキしていた。本当に先輩と遊びに行けるのだろうかそう考えていた。

ある日、ついにその時が来た。先輩とデートする日がついにきた。私は、何時もより早く起きて、準備した。
待ち合わせの公園に早く着いて、ドキドキしながら先輩を待っていた。
すると、遠くから、先輩が手を振りながら、こっちに向かって来るのが見えた。
私も少し照れながら、手をふりかえした。
「お待たせ。」
「私も、今着いた所です。」
本当は、早めに着いたのに、と私は心で言った。
「何処に行こうか。」
「そこのベンチで少しお話しましょう。」
私と先輩は、ベンチに腰をかけた。
「そう言えば、この前の話で先輩が言ってたことが気になってしまって」
「何だったけな」
「何処かで会った気がする。」
「その事か。」
「何処であったのかなーって。」
先輩は、余り感心がなさそうだった。その時私は、先輩の顔を恥ずかしいのでまともに見れなかった。
「僕も考えていたんだけど、何か思いだしたんだよ!夢の中で天使みたいなのを」
「、、、。」
私は、後ろを振り向いた。
うつむいたて、羽に包まれた女神様の姿を私は見た。何故?何故女神様今日は、姿を見せてるのか私は不思議に思った。
「先輩、夢の中で天使を見たって。」
「そうなんだよね、君とその後ろに羽を広げた天使の姿が見えたんだよ。」
「それで天使が微笑んで僕に言ったんだよ。」
「こっちに来てって。」
「その後僕は天使の羽に包まれて、そこで夢が終わったんだよ。」
「私が夢の中に出てくるなんて」
「先輩。私実は先輩のこと、、、。」
その瞬間、急に黒い雲が現れて、雷がなった。その後激しい雨が降ってきた。
「大変だ雨宿りしよう。」
私と先輩が駆け出した。その瞬間、雷が私の頭上に。
「危ない。」
私は祈った。女神様助けてって。私は気を失ってしまった。
目が覚めると、また病院のベットの上にいた。
「目が覚めたんだね」
「お母さん。」
「私、、、。」
「先輩は何処に居るの。」
私は先輩の姿を探した。でもそこには、母の姿しか見えなかった。
確かに先輩とデートしてたはずだった。
「何を言ってるの貴方1人だったよ。」
「そんな、先輩とデートしてたんよ。」

母の言うことに私は耳をかたむけなかった。どうして、どうして、これは、夢だったの?女神様が助けてくれたのではないの?今回も女神様が助けてくれたんじゃあないの?私は信じれなかった。
何日かして、私は、退院した。
学校に行くと、友達が悲しそうに言った。
「あの人気の先輩が行方不明になったってさ」
「何日も帰って来ないて。」
「そんなことって。」
私は、先輩が何処に行ったのかわからなかった。そうだ、女神様に聞いてみよう。
私は、後ろを振り向いた。女神様は居なかった。
大丈夫。きっと女神様が先輩を守ってくれてる。そう思うことにした。この広い地球で私が選ばれ、そして守られ!幸せなこと!
その時まばゆい光がさしてきた。
私は、目を細めてみた。
すると、女神様が羽を広げた。すると男の人が現れた。
「先輩。」
「ごめんね。心配かけて。」
「女神様これは、いったいどうゆうことですか。」
「話せば長くなります。」
私は、うなずき。
「全てを教えて下さい。」
「わかりました。」
神の世界で、女の子と男の子が産まれました。神様は、女の子を可愛がり、ゆくゆくは、女神にととても大切に育てました。
男の子は、神様が修行の為に、人間界に下ろされました。
男の子と女の子は、とても仲良しだったのでさみしがりました。
「もう会えないの?」
女の子は言いました。
「いつか会えるよ!泣かないで、僕は君をまってるから!」
「うん!絶対に会いに行くから。」
そうして、男の子は、地球上におりたのでした。
そして、人間のことして、育てられました。
神様は、女神様に絶対に男の子に会ってはいけない。と言われていました。
「先輩は神様の子供?」
「そうなの実は私と彼は兄弟なの。」
「実は解るように、腕に印をつけておいたの。」
「それを貴方と彼が話をしてるときに見つけた。」
「でもどうしても、顔を見せたくなくて!お父様から、会うなと言われてたから。」
「でも貴方を助ける時に、彼が貴方をかばいもう少しで彼の命が危ないと思いついすがたを見せてしまった。」
「それをお父様にしられてしまい。神の世界に呼ばれてしまったの。」
「彼も一緒に。彼には全て話した。記憶を奪われたので、初めは理解してくれなかった。けどお父様の顔を見て、信じてくれたのお父様と彼はそっくりだから。」
「お父様は、彼にこう言った。」
「お前は、神様になる時がついに来たみたいだな。人間界で修行を行い立派にそだった。」
「僕は神様なんかになりたくありません。

「何故だ、何故なりたくない。」
「人間界には、仲間もいます。大切な両親も。」
「お前は、この世界で産まれた。」
「宿命は、変えれないぞ!」
「僕にだって選ぶ権利があるはずです。」
女神様のお父さんの話しによると、神様の世界では、代々決まりがあって、女の子は大切に育てて、男の子は人間界で修行をさせて、心身ともにきたえなくては、いけないと言われている見たいで、兄弟は、決して修行中は、会ってはならないと。
それを知った、先輩はこう言った。
「そもそも修行って何ですか、なんの意味があってそのようなことをさせるのですか」
「お前は、何もわかってない!神様になるってことの意味を!」
「世界の皆の願いを叶えるとともに悪ものも背負わなくてはいけないのだ!」
「それに人間界で修行をしとけば皆の願いなどわかるだろう。」
私は涙を浮かべながら言った。
「神様お願いします。先輩を神様にさせないで下さい。私は、先輩のこと、、、。」
「お願い、それ以上言わないで、、、。」
「女神様?」
「貴方がその言葉を口にしたらどうなるか」
「女神お前は、知ってしまったのか!」
「はい、お父様私は恋もできないんですよね!誰かを好きになり誰かを愛することは、私に
はできないんですよね。」
「そうだ、お前は子の世界の皆の傷みや憎しみを全部受け止めるそれが女神の宿命だ。」
私は、その時先輩を見つめていた。
「だから、私にキューピットはできないっていったんですか。」
「そうよ!私は貴方が彼を好きになったと知ったときに私は雨を降らせ、雷をもたらした。貴方が彼に言う前になんとしても阻止しなければいけない。」
「何故?」
「何故か解る?私が貴方にしたこれまでのことが全部駄目になってしまうのよ!」
「全部自分の為?」
「そうよ!私の為に貴方が恋をしたら全部がめちゃめちゃになってしまうのよ!」
「女神様、、、。」
「女神、貴方僕がこの話を聞いていること彼女が僕に言わなくても言う言葉は解っています。」
「、、、。」
女神様は、うつむいた。
そして、先輩は、私にこう言った。
「ありがとう。君の気持ちは、解ったよ。とても嬉しい。僕も君のこと、、、。」
「お願い、貴方には神様になる決まりがあるの。」
「女神、ごめん。僕は今彼女に伝えなきゃあいけない気持ちがあるんだよ!」
「それを言わないと僕は神にはなれない。

女神様は、涙を浮かべて叫んだ。
「お願い。これ以上悲しませないで。」
「ごめん。」
先輩は、そう言って私の顔を見た。
「君のこと、好きだよ。でも僕にはどうやら人間界に戻ることはできないみたい。君と出会って良かった。僕自身君に運命を感じた。ありがとう。出会えたことに感謝だね!」
「先輩。行かないで!」
「ああ!もう何もかもおしまいよ!」
その後まばゆい光が全てをおおった。
私は気を失ってしまった。
何時間たったか解らない。
私は、まぶたを開けた。
「良かった。」
その声には、聞き覚えのある声だった。
「お母さん。私」
「貴方学校に行く途中で、車にはねられたのよ」
「どこも痛くない。」
「それが不思議よね!
神様がきっと助けてくださったんだよ。」
私は、どうやら過去に戻ってしまったらしい。でもこれで先輩に早く私の気持ちを言わなくてはと思った。
退院し学校に行く日がやっときた。
「先輩。」
でも姿もない。どうしたんだろう先輩。
「先輩。知らない?」
友達に聞いた。
「誰それ?そんな人知らないよ。」
皆がいつも先輩の話題をするのに、先輩の話すらでない。
するとそこに女神様が現れた。
「彼が悪いのよ。人の忠告を無視して、言ってはいけない言葉を言ってしまったのだから。」
「神様は、決して人間を好きになってはいけないの。」
「それが解った次点で消される。存在その者を。」
私は、築いた。女神様の言葉の意味を。
「そんな。」
「女神様。が何度も何度も私にそれを教えようとしてくれた。それなのに私が先輩の存在を消してしまったなんて!」
「女神様。もうどうにもならないんですか。」
「1つ方法があるわ。」
それがどんなに恐ろしい者かは、わたしは、知らされる

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