みすみの花が開くとき
まず、雪がトラウマを負う所から話すぞ。



別荘に行こうって言ったのは、聡兄ぃだった。

大人は最小限だけで、あとは皆、子供。

そういうのが初めてだったから、皆、はしゃいでた。



俺達…聡兄ぃ以外は、矢追に会った事は無かった。

けど、聡兄ぃの友達だって言うから、信用した。

当日会って見ると、矢追は、控え目な奴だった。

聡兄ぃと並ぶと、影みたいな奴だった。



俺達は、すぐに、矢追と打ち解けた。はしゃいでたからかもな。

…雪なんて、矢追は下の名前《光如》っていうんだけどな、《こーすけくん》とか《こーくん》とか呼んでたよ。

まだ、男を恐がってなかったしな。



俺達は全員、《矢追はいいヤツだ》と思ってた。



…そして、最初の事件が起きた。


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