彼は
――――良い夢が見られる気がする?
それは私の完全なる勘違いであり、これは決して良い夢ではない。
覚めるなら早く覚めてくれと願わんばかりの夢の内容。
この世界の光景は、残酷そのもの。
足元には大量のナイフが落ちていて、そのナイフは赤に染まっている。
ナイフの先を目で追えば、四肢を切断された人の体、ぎょろりと私を睨む目、死体の山。
血で染まった、どす黒い赤の世界。
地獄絵図とはまさにこの事だ。
この世界には恐怖しか感じない。
「……」
そしてその夢の中で動く主人公、私は死体を踏んで歩く。
その光景は異常としか言いようがない。