彼は
ぶちゅり、と腐りかけた死体の頭部を平気で踏みつぶし速足で歩く異常な光景。
時折、死体の腐った一部を踏むことで足を滑らせ、何度も転びそうになる私の姿。
目を瞑りたくも、潰れない。
ここ(夢)では私の意思関係なく、物語が進む。
動く主人公――――、私は躊躇いもなく進み、何処かを目指しているようだった。
「 」
私が何かを言った。
その声はモザイクがかかったかのように濁っている。
言葉を発した張本人であるはずの自分自身でさえも自分が何を言ったのかはわからない。
けれど私は笑っていた。
笑いながら走り出し、目指した場所。