君との距離は1メートル 【完】





もし、誠と俺が告白したとして杏奈はどっちを選ぶんだろう。



いや、その前に好きな人いるのか?




いたとしてそれがほかの誰かだったら…




俺何自惚れたこと考えてんだろ!!!





急激に熱くなる頬をパタパタと手であおいで冷ます。




今日も会うけど普通の顔できるかな…。



とりあえずお風呂入ろうかな。



俺は着替えを持って部屋を出ようとした。





ガタッ!!




「いって〜〜」





肩が本棚にぶつかってその衝撃でか本が落ちてきて俺の足に直撃した。
小指じゃなくて良かった…。




「なんだよ、もう」





かがんで本を拾いもとあった場所に戻そうとした。




あれ?この本って…。




つい目にとまってしまいもう一度本を手元に戻す。



「ローズマリー」


表紙にはそう書かれて沢山のローズマリーが描かれている。




あ、これ杏奈に貸した奴の続きの本じゃん。

また杏奈に貸してあげようかな。





俺はもう一度本を本棚に戻して

お風呂に行くため下におりた。




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