不良恋愛


取り合えずパパだ。

いつかえって来るのかわかんない。

というより、最後に会ったのいつだっけな?

電話したら、とってもらえるかも。

そう思い、ケータイを手にする。

パパと書かれたアドレスを押してケータイを耳に当てる。


_____プルルルル

___プルルル

ん~、時差もあるしなぁ。

出ないかも。

「はい、古屋ですが。」

っ!!!

パパの声だ!!

り「あ。あの。

りんです。」

「凛ちゃん!!

いや~、凛ちゃんから電話がかかってくるとはね~。

久しぶりだな。元気か?」

り「うん!パパも?」

「あぁ。

凛ちゃん、なにか用事か?」

り「い、いやあのね?

いつかえって来るのかなぁ~ってふと思って。会ってないんだもん。」

「そうだな。

いつでも帰れるぞ。」

いつでも!?

り「い、いつでも?」

「仕事が一段落したんだ。

取り合えず、帰国するよ。

凛ちゃんが会いたいなら、明日の飛行機のって帰るよ。」

明日ですか!?

急だなぁ。

り「んー?急がなくていいから、帰ってきて?」

「分かった。

凛ちゃんのパソコンにいつの飛行機かメールしとく。

勉強、頑張れよ。」

り「うん。分かった。

パパも仕事頑張ってね♪

じゃ、また、今度。」

「あぁ。じゃあな。」


プーー


という無機質な音で電話が途切れる。

でも、よかった帰ってきてくれる。

にしてもり凛ちゃんって‥‥‥。

わたしは何歳児かっての。

パパってたしか、究極の親バカだったよなぁ。

う‥‥‥。

ちょっと会うの面倒かも。




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