今年の夏休み
今朝は、二日酔いというものを初めて経験した。

胸がムカムカし、
げっぷを出したいのに出せないような気持ち悪さだ。
そして頭の中をトンカチでガンガン殴られたような痛み。
眠くて仕方ないのに、早朝から何度も起きて、
トイレに駆け込み、吐く。
胃液ってこんな色してんだ、
というものを初めて知った夏休み第1日目の朝。


母ちゃんは「酒臭い」だの「高校生が何をやってるんだか」や
「深夜に帰ってくるなんて」と一通りの文句を言い、
俺は反省の面もちで、黙って聞き入れる。

ごもっとも、ごもっとも。
私が悪うございました。

文句を吐き出したらスッキリしたのか
呆れ顔の表情を崩しはしなかったものの、
しじみの味噌汁を作って出してくれた。
食欲なんて正直全く無かったけど、
一口飲んだらちょっとだけ落ち着き、
椀一杯の味噌汁を飲みきった。
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