17歳の遺書
ゆうの弱音なんて、初めて聞いた。



今もずっとゆうは一人でたたかってて、私がいると伝えたいのに、
どう伝えたらいいのかわからない。
そう思うと悲しくて悲しくて、



ゆうが一番辛いのに、泣いちゃダメなのに、今だけは、泣きたくないのに、
次から次へと涙は流れてくる。



私はぎゅとゆうを抱きしめた。


『だから、泣くなって。』



『だから、泣いてないから。』


そうやって、笑って言うことしか出来なかった。




このままずっと時間が止まればいいのに。
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