17歳の遺書
美帆Side



家に帰ろうと歩き出す。

さっきの言葉が頭から離れない。
『一緒にクリスマスも....年越しも出来ない。....』
何度も何度も繰り返される。

なんでゆうなんだろう。どうしてゆうばかりあんな目にあうんだろう。
かわってあげたいのに、かわりになってあげたいのに、なにも出来ない自分に腹が立つ。








自分に腹を立てているのに、、、心とは裏腹に、、、目からは涙が溢れ出す。





『ゆう。おねがい、ずっとそばにいて。
もう1人にしないで、誰も失いたくないよ。』











1人で座り込んで、声を押し殺して泣いた。


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