17歳の遺書
美帆side






電車からみえる風景は、どこか冷たくて悲しい。






今日はいろんなことがあって、やっぱり幸せだったのに.....


どうしてかわからないけれど、
どうしようもなくさみしい。









こんなに近くにいるのに、ゆうがどこか遠くにいるような気がする。



なんか確かめたくなって、

お腹空いたね。と声に出してみる。




うん、空いたね。なんか買って食べる?
どっかよる?時間だいじょうぶ??






普通の言葉なのに、ゆうだけの優しさとか、暖かさとか、気遣いとか、たくさんの優しさが詰まってる。






さすがだな。とか思いながら、
うん!と明るく返す。





こんな会話をしているうちに駅に着いて、ホームを歩く。







『あ、あの子。』
とゆうが言う目線の先を見てみると、





そこには泣いている男の子がいて.....





みんな気づいているのに、まるで誰もいないかのように通り過ぎていく。



そうゆうところに冷たさを感じてすっごく悲しくなる。





『行こう。』
と私の手を引くゆう。



『待って、あの、あの、男の子......』



ゆうの向かった先はコンビニでもなく、
ファミレスでもなく、あの男の子の前だった。









『どうしたの?』
ゆうが話すその声はどんなものよりもあたたかくて......。






私の心をじんわり溶かしていく。
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