17歳の遺書
キャーーーー!ゆうきくんかっこいい!!!





女子たちの悲鳴にも近い声が聞こえる。



うるさぃ。俺は女はあんまり好きじゃないし、あのへんはキッツイ香水の匂いとか、ケバケバしい化粧とか、

俺の嫌いなものが全部詰まってる。






俺が好きなのは南だけで、
それ以外は美帆としかしゃべらない。



女をしたの名前で呼ぶのは....鬱陶しいから。俺には構って欲しくないし、
呼んでって言われてるから、呼んでるだけ。ただそれだけなのに、どんどん女は集まってくる。







女の子たち、ごめんよ。
うざいなぁ。あー、ぁー、くっせーな。
真面目に鼻がもぎりとれそう。

やっべ、耐えらんねー。





『南!!』



振り向いた南に

俺は助けてと目で訴える。






南はさわやかな笑顔で笑って、
しょうがなぃなぁと言っているような短いため息をついて、





『橘!工藤くん呼んでるよー!』




ありがと!と目配せをして、
俺は群がる女たちに


『ゆうがよんでるから行くわ。』




と一言だけ言って輪から抜け出す。





俺は南や、美帆や優太のいるところに走っていく。






『わりぃ、助かった。』

俺が自然体で居られるところ。
すっごく心地いい。




『いーよ。てか、またすっごい人気ですね。橘さんはー、やっぱモテるね。』




さっきとはまた違うふわっとした笑顔で笑う南。





俺はー、お前だけにモテたらなんもいんねーのにな。
でも、こんな事はいえない。





『もててねーし、それより、優太、明日学校くるよな。てか、ぜってぃ来いよ。美帆、迎えに行ったって。』




明日はなんとなんと、体育祭だ!!
俺がー1番好きな行事。




地面に座ってじゃれ合っている2人に言う。





『りょーかぃ。』
と身体だけこちらを向かせた美帆が言う。



南とちょっとの間はなしていると




『集合ーーーーー!!』


という担任の声がかかったので、
美帆たちに声をかけて集まる。







『ついに明日は体育祭だが..........









担任の話も全然耳に入ってこない。
心臓ばばくばくと音を立てて暴れるように鼓動をうつ。




俺をこんな事にするのはやっぱり南のせいで南だけの存在が俺を こんなにも
苦しめて、離さない。







明日、告白しよう。


担任の話がおわってからふと思った。







『悠希.....悠希!!』


ぼーとしてたからすっごくびっくりした。

『んー?なに??』



『俺らさ、これから放課後デートだから、南さん送ってってやって。』




は???どうゆうこと??




『この子さ、ストーカーされたんだよ。だからさ、一緒に帰ってやって。』





え、南がストーカーされた??
意味わかんねー、ありえね、ふざけんなよ、ストーカー野郎。許さね。




とか、彼氏でもないのに、無性に守ってやりたくて






『しょーがねーな。帰るぞ。』



照れ隠しからでた言葉は、みんなにすんなり受け入れられて、





『じゃあ、よろしくさん。行くねー。
また明日ーーーー!』







美帆たちは2人で手をつないで行ってしまった。





南は、なんか俺をめっちゃ気づかってくれて、


『ごめんね、いえ反対だし、やっぱりいーよ。』




いや、俺がただ帰りてーだけだし、




『別にいーよ。かえろーぜ。』







と声をかけてカバンを背負い歩き出した。
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