秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
後ろめたい物が何も無くなって俺は正々堂々と胸を張って美優と付き合える事になった。



でも美優はまだ俺を友達としか見てくれてないし…ってかあいつの事務所的には、おおっぴらに付き合っちゃイケナイじゃね?



「…き?光城?」


美優の声で俺は机から顔を離した。



「授業中ズット寝てたの?」



「…うん、考え事してたらいつの間にか寝てた。あっ今日帰り暇?」


「暇だよ」


「どっか行こう!初デートだから化粧気合い入れろよ。昨日はスッピンだっから…」


「ウザッ!…分かったよ」

そう言って立ち去ろうとする美優の袖を掴んだ。


「なっ何?」


「男と二人で外出歩いて良いの?」


俺の質問に呆気に取られている美優。



「何言ってんの?光城らしくなぁい!キモォイ!」


「キモくねぇよ!お前の為を思って聞いたんだよ」



この女は馬鹿とかキモいとか俺をけなし過ぎなんだよな。



「事務所的には恋愛OKだけど居酒屋とか誤解されやすい所は自粛しなさいって言われてる」


「そっか…なら平気か」


恋愛OKねぇ…。俺は好きだけど美優はなぁ…。






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