『土方大明神』


「みんな……いっちゃったね…。」


「う…うん。」


背を向けて逃げていくクラスメート達を呆気にとられながらその姿を見つめながら差し迫る陰気な雰囲気を感じた。



「「イヤアア――!!

来ないでぇ―――!!」」



みんなが逃げていった方向から女生徒の叫び声が不気味に轟き近藤珠希と共に浅葱誠は顔を見合わせてその場所へと走った。



「「いやあ……あっちいって―――!!!」」



発狂する声の方向を追いかけ暗闇を走る。


「「近藤さん!!

大丈夫!!」」


「「うん!!」」


なにぶんにも暗闇の中を走る2人は暗闇のなか恐怖からか手を握りあい声の方へと走った。
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