『土方大明神』


「「うぎゃあ………!!!!」」


懐中電灯に照らされた光に目を塞ぐように苦しみだし黒い物体はゴロゴロと身悶える異様な様子に後ずさりしながら一同はそのままで喉を鳴らした。



「「……ご、ゴメンナ!!

不慮の事故とはいえそんなに辛いものだとは知らなくて……!!」」


ギャアギャアと異様な声がなんだか鬱蒼とした空気を再び包み浅葱誠は黒い物体に声をあげた。


「「浅葱くん……!!!


ダメッ――――!!!」」



近藤珠希の声に重なり浅葱誠を目掛けて襲いかかる黒い物体に思わず懐中電灯をむけあまりの恐怖に女子2人を置いて来た方向へと逃げ出した。
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