『土方大明神』


「「わあああっ―――!!!」」


その様子に近くに積み上げられた妙な石を投げつけるもののひたひた…と液体を垂れ流しながら近づいてくる……!!!

身を起こしながら石を投げつけパニック状態で叫ぶ浅葱誠は不幸にも先程は気付かなかった…小さい祠にぶち当たり何か札のようなものがパラリと舞う…。


石と一緒に拾い上げたその紙を手ですくいあげたその和紙のような形のモノに気づく。


―――大明神…。


先が無残にも破られているその和紙はまるで何かの札のようなモノだと思い前をみるとその間に詰め寄る黒い大口の物体が目と鼻の先にあった…。
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