クールなキミとの恋模様
え……?
待ってて、くれたんだ。
ドキッ
……嬉しい。
胸にじわじわ温もりが溢れて来る。
「ね、ねぇ」
「なんだよ?早く帰ろうぜ」
「あ、うん。でもちょっと待って」
そう言いながら自分の席まで行ってカバンを持つ。
ギュッと握り締めて覚悟を決めた。
「爽の好きなコって誰……?」
そう口にした瞬間、胸の奥の方がキュッと締め付けられた。
背を向けているから顔は見えない。
辺りはシンとして変な緊張感が漂う。
ドキドキが爽に聞こえてるんじゃないかと不安になった。
「さぁな、自分で考えてみれば?置いてくぞ」
「えっ……?」
ポツリとそう言った後、スタスタと歩き出す足音が聞こえた。