方言男子に恋をした
ほらほらと見せられた携帯画面を見て、私は言葉を失った。


『いつでもいいよ。秘書室の近くの小さな部屋に松田さんといるから。それにしても松田さんは可愛らしい人だよね』


この文で言葉を失わない人がいるなら教えてほしい。


「な、何か余計なことしか言ってませんか?」

「大切な情報しか送ってないよ?まあともかくさ、これを見た佐久間課長は息が切れるくらい急いでここに来た…この意味分かる?」


ぶんぶんと顔を横に振れば、今野常務は「分からない?」という表情を見せた。

どうせ私は今野常務みたいに頭の回転速くないですよ。


「あのね、佐久間課長は俺と松田さんが二人きり…いや男と二人きりっていうのが面白なくて嫉妬したんだろうね」

「は、はい?」

「俺と松田さんの間に何かあったとか想像しちゃったのかなー」


私はまたも取り残されていた。

いやだってよ?
今野常務の説明と佐久間の意味不明な言動から冷静に考えてみれば、佐久間の嫉妬とかってつまりはその…異性に対する感情が含まれているのかなんて、平和ボケしたような結論に至ってしまう。

…そんなことがあるだろうか。


「いやいやいや!課長に限ってそんなことないですって!」

「佐久間課長も男だよ?」


全力で否定すれば、たった一言だけ返ってきた。
嫌でも耳に残る一言だった。


この一言に、今後佐久間を意識してしまうことになったのは仕方ないことだと思いたい。
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