お山のてっぺん。

「なぁっ!」

思ったより、彼女は大袈裟にリアクションして。

「ははは白龍!?」

「呼び捨てが気に入らなかった?」

ってかそっちなの?
なんか悲しい。

お弁当を放り捨てる勢いで俺に近寄り、詰め寄る。


「当然よ!無礼だわっ!」


「え?そうなの?」

初対面のクラスメイトに呼び捨てはだめなのか。

男の俺にはよくわからない女のルール的なあれか。

「あったりまえでしょ!?私は……」

そこまで言って、ピタリと止まる。
しばらくぼうっと考え、ふと表をあげた。


「…そうよ。知らないんだわ」


「なにを?」

意味がわからない。

白龍は本当に謎の多い子だ。

< 19 / 21 >

この作品をシェア

pagetop