お山のてっぺん。
「なぁっ!」
思ったより、彼女は大袈裟にリアクションして。
「ははは白龍!?」
「呼び捨てが気に入らなかった?」
ってかそっちなの?
なんか悲しい。
お弁当を放り捨てる勢いで俺に近寄り、詰め寄る。
「当然よ!無礼だわっ!」
「え?そうなの?」
初対面のクラスメイトに呼び捨てはだめなのか。
男の俺にはよくわからない女のルール的なあれか。
「あったりまえでしょ!?私は……」
そこまで言って、ピタリと止まる。
しばらくぼうっと考え、ふと表をあげた。
「…そうよ。知らないんだわ」
「なにを?」
意味がわからない。
白龍は本当に謎の多い子だ。