厄介なkissを、きみと

ごめん、と謝られるのも、いいわけを並べられるのも嫌だった。

腹を立ててもおかしくない言葉なら、尚更だ。


聞きたくなかった。


そもそも、キスしてくること自体まちがってる。


こんな翔平、私は知らない。



翔平の胸元においていた両手に自然と力が入る。

私の中で渦巻く、いろいろな感情を吐き出してしまいたかったけれど、もしそれらを吐き出してしまったら、きっと泣いてしまう。


泣くわけにはいかない。

翔平に、涙なんか見せられない。


涙を流す代わりに、

「アンタにキスされたぐらいで、泣いたりしない」

そう言って、引っ叩いてやりたいとさえ思った。

< 25 / 32 >

この作品をシェア

pagetop