神様修行はじめます! 其の四
「子独楽殿、麻呂も妻と一緒に、今度遊びにくるでおじゃるよ」
実はけっこう子ども好きなマロさんが、優しく子独楽ちゃんに微笑みかけた。
すると子独楽ちゃんは、ササッと浄火の背中に隠れてしまう。
マロさん、ガーーーン。
どうも彼女の感性的に、マロ化粧を受け付けられないみたいで。
昨日から、かなりロコツにマロさんのこと避けてるんだよね。
鬼のしま子や、お岩さんのドレス姿を見てもまったく平気なのに。
「うぅ、麻呂は怖いおじさんだと思われておじゃりまするか?」
情けない表情でガックリするマロさんを、あたしは慌てて慰めた。
「そんなことないって! マロさんは優しいもん! ただ顔がちょっと気持ち悪いだけだよ!」
「・・・・・・」
「小娘、慰めるつもりで再起不能にしてどうする」
「あ、いや、だから! そーゆーことじゃなくてさあ!」
あぁぁ、マ、マロさん泣いちゃった!
ごめんなさいー! ホント、そんなつもりじゃないんだよー!
オロオロするあたしを見て、またみんなが声を上げて笑う。
みんなの明るい表情を、子独楽ちゃんが純真な目でキョロキョロと見ていた。
「では皆、そろそろ戻ろうか。浄火君、世話になった。礼を言う」
門川君が浄火に目礼した。
「今後、島の行く末について、君と色々話し合う機会も増えるだろう」
「そうだな。頼むからその時までには、もうちょっとマシな性格に進歩しててくれ」
「君もこれから少しは、常識というものをわきまえてくれたまえ」
門川君がメガネのブリッジを指で押し上げた。