神様修行はじめます! 其の四
呼吸どころか宇宙が一時停止した。
世界そのものが、あたしの中からブッ飛んでいく。
非常事態。緊急事態。
不測の事態に想定外。
そんなクライシス状態のあたしに一切構わず、門川君は爆弾宣言を連発する。
「僕の隣にいて欲しい人は、常に君だ。他の女性はいらない」
「・・・・・・」
「もう誰にも君を渡さない。君の隣にいるべき男も、この僕だけだ」
・・・・・・。
もう。
もう、時間も空間も、分からない。
宇宙創世以前の混沌があたしを支配する。
この人・・・いったい誰?
今にも噛み付きそうなほど、怖いほど強く真剣な目をしたこの人は?
目の前の彼の言葉が、インフレーションを起こしているあたしの中に入り込む。
そして、ついに起爆スイッチを押した。
「僕と結婚してくれ。天内君」
ビッグバン、到来。
あたしの全細胞が爆発した。
「ーーーーーーーーーー!?」
無音の絶叫が鳴り響く。
頭の中に爆風が吹き荒れ、ビリビリ痺れて気を失いそうになる。
血圧が急激に低下して意識が薄れる中、あたしは必死に思考を廻らせた。
け、けっこん? けっこん? けっこんって・・・
・・・・・・血痕?
いや! それは違うと思うぞしっかりしろあたし!
結婚は結婚だ! そうだ、結婚なんだ!
つ、つまりこれって・・・
あたし、門川君にプロポーズされてる真っ最中ってことぉぉ!?