神様修行はじめます! 其の四

「とにかく、そんなわけですから大歓迎ですわ」


「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ」


「久しぶりに女同士でゆっくりしましょうね。アマンダ」


「うん。・・・・・・・・・・・・あれ?」



あたしは、ふと首を傾げて考え込んだ。


あれ? うーんと・・・ あれれ?



「どうしましたの?」


「なんか・・・足りない気がする」


「あら、忘れ物ですの?」


「・・・ん、なんか・・・そんなカンジ」


「大丈夫ですわ。こちらで必要なものは全部用意しますわ」


「んー、ていうか・・・そういう次元の問題じゃないような・・・・・・」


「うがあああぁぁーーーーーっ!!」



・・・・・・・・・・・・。


あたしとお岩さんはバッと顔を見合わせ、同時に叫んだ。


「しま子っ!?」



慌てて牛車の窓から首を突き出し、外を見る。


すると、しま子が必死の形相で牛車を追いかけて走ってくるのが見えた。



し・・・・・・

しまったあぁぁぁーー!


しま子を乗せるの、すっかり忘れてたー!

< 70 / 697 >

この作品をシェア

pagetop