泣きたい夜には…~Hitomi~
NICUの保育器で小さな小さな手足を動かして、懸命に生きるひとみちゃん。
「パパとママのいいところをもらったから将来は美人になるね」
私と同じ名前を貰ったひとみちゃんの幸せを願わずにはいられない。
どうかひとみちゃんが素敵な女の子に、幸せになりますように……
やがて、季節は秋から冬へと移り変わっていった。
幸運にも冬の2大イベントのクリスマスと大晦日、そしてお正月も慎吾と一緒に過ごすことができた。
というのも、
「2年も一緒に過ごせないのはかわいそうだからアタシが代わってあげるわ。ありがたいと思いなさいよ」
小野塚先生の粋な計らいで、恩着せがましい言葉もありがたく思えた。
アメリカ出発の日が近づくにつれ、不安と寂しさが募っていく。
それを紛らわせるように体を重ね、求め合う。
今も慎吾と離れたくない気持ちは変わらない。
でも、もう迷わない。
必ずここに、慎吾の元に戻ってくるから。
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