泣きたい夜には…~Hitomi~
お父さんの話によると、
私が医者になろうと結婚相手は医師と決めていたのだが、自身の経験から医師が病院経営まで行うというのはなかなか行き届かないところもあるということを痛感し、経営能力に長けた相手を探していたという。
そこで、柔軟な思考を持ち、適応性の高い慎吾に白羽の矢が当たったということらしい。
でも、本当に慎吾が適しているのかどうか、家柄、学歴等色々と調べているうちに私と交際していることがわかった、と言っていたけれど、
本当は、私の身辺を調べているうちに慎吾のことを知り、彼が夫になるべき人間なのかを調べたというのが真実ではないかと私は思う。
失礼な話だけれど、一連のことは私達がお互いをどう想っているのかを知りたくて仕組んだに違いない。
本当にどこまで勝手な親父なんだか……。
だけど、私を心配してのことゆえ、今回だけは許すべきか……
いや、これがきっかけで慎吾との関係が拗れたりしたらただじゃおかない!!!!
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