フェイント王子たち
「どんな子って言われても…」
大吾と一番長くいたのは妹の七星ちゃんが生まれて、幾姉ちゃんが大吾を連れて、産後1ヶ月実家に戻って来てた時。大吾が3歳で、私は11歳。学校から帰るとすぐに、甥っ子と言うより、弟のように可愛がって遊んであげてた。
それからは、家が遠いこともあって盆と正月ぐらいしか会うこともなくなったからなぁ。
「ん〜、最近はたまにしか会えないからなんとも言えないけど、まあ、優しくて何だろ、人当たりがいいっていうか朗らかっていうか」