フェイント王子たち
「ここで見て良かったです。全てスッキリしました。私、もう、振り返りません」
「そうか」
「お待たせしました」
昭次さんがシャカシャカと振ったシェイカーから丁度2杯分の淡い黄色いカクテルを、用意しておいたグラスに注ぎ、私とマスターの前にスススっと滑らせた。
「どうぞ」
「綺麗な色ですね」
ケータイは鞄に押し込んでっと。
「色はいいけど、問題は味だからな」
「大丈夫だと思いますが」