フェイント王子たち

「ま、とにかく飲んでみるか」

マスターがグラスを持ち上げたので、私も持ち上げる。

「じゃ、有栖ちゃんの自由な未来に、乾杯」

「自由な、未来…」

そっか、私、フリーなんだ…。

「それ、どういう意味ですか?」

昭次さんが不可解そうに私たちの顔を交互に見る。でも、それに答えるのはとりあえず後にして。

「乾杯っ」

マスターとグラスを合わせる。

ゴクっ。!!!

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