フェイント王子たち
「彼女が俺を好きな可能性はゼロではない」
「大吾が彼女を好きな可能性は?」
「彼女を拒まなかったって事はゼロではない」
「なんだ、それ。まぁ、いいけど、ちゃんと付き合う程は好きじゃないって、ハッキリわかったら、曖昧な態度は取っちゃダメよ」
「わかってるって。俺、アリおば程、鈍感じゃないんで、自分の気持ちも相手の気持ちもわかるから」
「…鈍感って」
「ま、というわけで昼ご飯はいらないから」
「晩御飯までには帰って来なさいよ。私がどんなに若くて優しい叔母でも、幾姉ちゃんの代理で大吾を見張ってるって事は、忘れないように」