【完】キミと生きた証
がらがら・・・っ


扉の開く音に顔を上げると、久しぶりの瞬がそこにいた。


途端に胸はどきどき騒ぎ出して、あたしの頬は火照り始める。


「わりぃ、待った?」


きらきらの金髪は風に乱れて、息が上がってる。


走ってきてくれたんだ・・。



「ううん。全然。」


当たり前のようにあたしの隣に座る瞬。



冬の匂いがする。



「・・・あの。話がしたくて。」


「・・前の、返事?」


「うん。それも。」



両手でお守りを握りしめて。



あたしは瞬の顔を見上げた。



・・・切ないくらい、好き。





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