【完】キミと生きた証
「いっぱい考えたんだけどね、あたしのこと知ってもらいたくて。話そうと思うの。」


瞬は黙ってうなずいた。



あたしがしゃべらなかったら、この沈黙はずっと続くんだと思う。



瞬はあたしの言葉を待っててくれてる。



「・・・・あたしの心臓病、結構重いの。」




産まれたときから運動が一切できないこと、



障害者手帳は一番程度の重い1級なこと、



しょっちゅう学校は休むし、入院もよくしていたこと。


全部聞いて、瞬は黙って頷いてくれた。




「だからね。あたしと付き合ったら、すっごく大変だと思うの。迷惑ばっかりかけると思う。」






< 112 / 478 >

この作品をシェア

pagetop