【完】キミと生きた証
インターホンの音で目を覚ました。



リビングからお母さんとのやりとりが聞こえて、あたしの部屋のドアが開いた。


「ちーちゃん、瞬君来・・・あ、起きてた。おはよう。」



お母さんはにこっと笑って、ドアを閉めた。



部屋の明かりに照らされる、きらきらの黒髪。



・・・瞬だぁ。



もしもあたしが超元気っこなら、飛びついてたと思う。


今日はすごく瞬に会いたかったみたい。




「よ、ちとせ。寝とけよ。具合大丈夫か?」


「うん。おはよぉ。」



瞬がいるだけで、笑みがこぼれる。


あたしは起き上がって、瞬の傍に座った。


「どうした?」


「・・・なんかすっごく、会いたかった。」


「昨日も会ったのに?」


「えへへ・・。変だよね。」



瞬の肩に寄り添ったら、瞬も首を少しこちら側に倒した。



床を見つめてる瞬の頬は真っ赤で、もちろんそれはあたしも一緒。





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