【完】キミと生きた証
「ちとせ、ここってどういうことだ?」


「それは・・・目的語だから、SVOOになるでしょ?ってことは・・」


ちとせはシャーペンを握って、見るからに楽しそうに教えてくれる。


そんで、教え方がうまいからわかりやすい。


「あー、わかった。そういうことか。」


ちとせが俺の隣で本を読んでて、たまに教えてくれる。


・・・すげえ幸せ。



「早く春にならないかなぁ。」


「そうだな。」


「桜・・・楽しみだね・・・。」



窓の外、いまだに続く冬の曇り空を見上げて、ちとせは呟いた。







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